KamLAND-Zen実験における不純物に由来する背景事象の低減を目指して、発光フィルムのR&Dと波形弁別手法の開発を行った。発光フィルムはバルーン状に成形して使用する計画で、成形の過程で溶接されること、洗浄等の作業で多少傷がつくことを再現したサンプルを作成し、十分なキセノンガスバリア性があることを測定によって確かめた。 シミュレーションを基に、開発した波形弁別手法によって80%を超える確率で212Bi-Poの連続する崩壊を同定できることを確かめ、発光フィルムが背景事象の低減と有効体積の拡大に有効であることを示した。
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