初期太陽系における水輸送の過程を解明するには、太陽系小天体の内部構造を解明する必要がある。重力場調査は、重力が表面地形だけでなく内部の密度変化にも依存するため、内部構造探査に有効な手段となる。そこで本研究では、小天体探査機搭載用に重力偏差計の新規開発をおこなった。小天体における微小重力場をこれまでにない高空間分解で観測するために、従来式の静電アクチュエータ型ではなく、新たに磁気アクチュエータ型の重力偏差計の、設計・製作及び試験を実施した。本研究により今後の小天体の内部構造探査へ繋がる基礎技術を確立することができた。
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