研究課題
若手研究
本研究課題では、大気予報モデルとデータ同化システムや世界中の現業予報機関が提供している予報データを使用し、極域の気象観測データと大気現象の予報精度の関係性について明らかにする解析を行った。本研究課題における主な成果は、以下の3つである。(1) 北・南極での特別高層気象観測が各半球の中緯度で気象災害をもたらす気象現象の予報精度に与える影響の評価、(2) 極域の気象観測が予報精度を向上させることが可能な気象現象の特定、(3) 中緯度の気象現象の予報精度を向上させる両極の観測領域の調査。
気象学
気象災害による被害を軽減させるため、天気予報の精度向上は重要である。世界中で取得された気象観測データは天気予報に使用されるが、南・北極などの高緯度での観測データ不足は、我々の住む中緯度の気象現象の予報精度にまで悪影響を及ぼしている。本研究では、両極の気象観測データが気象災害をもたらす気象現象の予報精度に与える影響を調査した。気象現象の予報精度を向上させる高緯度領域を特定することで、天気予報の精度向上に貢献する。