火山噴火に伴う放出火山灰量mと空気振動エネルギーEinfの間にm/Einf=0.02-0.1という関係を見出した。適当な噴出物温度を仮定すると、Einfと噴煙浮力Fの間にF/Einf=0.3-3.5という関係が期待される。実際の噴煙到達高度からこの関係におけるマグマ噴火と水蒸気噴火の違いを検討した。噴出物中の水の蒸発による潜熱の寄与を考慮すると、水蒸気噴火の方がF/Einf関係が大きくなることが期待される。マグマ噴火(478例)のF/Einfの平均は20.5、水蒸気噴火(8例)では18.9が得られた。大気中の水分量、地下における破砕を反映する地震動と地盤変動の評価が必要がある。
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