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2020 年度 研究成果報告書

き裂の先端有効応力場の評価を通した転がり疲労下モードⅡ型き裂停留のメカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 19K14875
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
研究機関富山大学

研究代表者

溝部 浩志郎  富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (70727718)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード転がり疲労 / 介在物 / き裂 / 炉ー高周波併用加熱
研究成果の概要

本研究の目的は、高炭素クロム軸受鋼の転がり疲労におけるき裂進展駆動力を測定するため、転がり疲労き裂の停留を観察することにある。そのため、炉―高周波併用加熱法を用いて0.5mm程度の深さに最弱部がある高炭素クロム軸受鋼シャフトを作製した。その後、この試験片を用いて一点荷重転がり疲労試験を行った。その結果、非金属介在物から発生する様々な長さの転がり疲労き裂が観察された。これらのき裂の発生個所は幅広く分布したが、二重硬化層の最弱部ではき裂がより多くより長く成長することが確認できた。これは、発生したき裂の全数観察を通して転がり疲労き裂の発生、進展を制御できたことを意味する。

自由記述の分野

破壊力学、トライボロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

風力発電機などに使用される大型軸受では、近年20年の実用寿命保証が求められており、軸受メーカーは超長期間、莫大な補償に備える事となってしまっている。このような超長期全数保証の根拠を確率的な現象に求めてしまっては、あまりに経済的な損失が大きい。本研究で得られた成果は破壊力学のき裂停留パラメータに注目したものであり、将来的に軸受の全数寿命保障に対する設計指針を確立することにつながる。

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公開日: 2022-01-27  

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