液滴蒸発挙動の把握では,撥水面上に滴下した純水液滴1滴および液滴間の距離を変えた2滴について側面から蒸発の様子を観察した.その結果,液滴間の距離を近づけることで蒸発モードが遷移するまでに時間に変化が見られることを確認した.蒸発完了までの時間は液滴直径の1割程度まで近づけた条件では3割程度伸びることを確認し,液滴直径の3.5倍程度離すことで1液滴の蒸発と同程度となることを示した.また,レーザー光を用いた2液滴内対流の可視化実験では,近接側の三相界線から液滴頂点を経由して遠方側の三相界線に至る流れが観察された.
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