レーザ光やLEDによる光空間通信は、搬送波ビームの広がりが狭く、送受信者間の見通しを確保した上で行われるため、電波無線通信よりも高い安全性を持つとされている。しかし、大気ゆらぎの影響に引き起こされる、見通し外の盗聴者への情報漏えいが安全性の問題として上げられる。 本研究開発では、そのような大気揺らぎによる情報漏えいを予測するための技術の開発を目指して、大気ゆらぎを測定するための装置を開発し、実フィールド環境において大気ゆらぎと漏えい情報量を定量的に関係付けるための実証実験を行った。併せて、大気ゆらぎの情報に応じて、秘匿通信におけるパラメータ最適化を行う技術の提案と実証を行った。
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