研究課題
若手研究
本研究課題では、インフラサウンドと呼ばれる20 Hz以下、数百 Pa以下の大気圧変動を計測する技術を確立するため、高速測定が可能な光学的手法の利用を検討し、レーザー干渉計による動的圧力計測システムを開発した。レーザー干渉計により測定できる光路長変化が圧力に依存することを利用し、光路長変化と圧力変化を静的な条件で事前に評価しておくことで、レーザー干渉計による大気圧の動的計測に成功した。
圧力計測
動的圧力の計測技術はこれまでに確立されていなかったが、既に高精度な計測技術が確立されている静的な圧力計測技術と高速測定が可能な光学的計測技術を組み合わせる事で、大気圧の動的計測技術の開発に成功した。信頼性のある動的な大気圧計測技術を確立することで、インフラサウンド観測など大気圧変動を観測する現場で使用されている圧力計の動的特性を評価するための基準とすることができ、観測の精度、信頼性の向上に貢献できる。