研究課題
若手研究
本研究では似計算であるStochastic Computing(SC)を低電力超伝導回路である断熱的量子磁束パラメトロン(AQFP)に導入することで,高性能・低消費電力・低コストの深層学習専用チップの実現を目指す.我々は,大規模超伝導回路の設計のための自動化設計ツールを開発し,超伝導深層学習プロセッサのコンポーネント回路をこれまで構築した設計環境で設計・試作し,低温での動作実証を行なった.
電子デバイス・電子機器
人工知能の急速な発展に伴う情報量が爆発的増大し,莫大な電力が消費されてしまいます.本研究成果では,半導体回路に対して5桁以上消費電力効率を持つ超伝導回路を基盤技術とする上,近似計算である新たな計算方式との連携を通じて,1Wで千兆回演算級のエネルギー効率を有する新たな超低電力AIシステムの開発に挑戦します.また,本技術の応用の拡大,引いては地球温暖化の防止にもつながると考えます.