日本の水環境の潜在的な部分を「可視化」するため、日本の水道水について全国的な大規模な水質調査を行った。日本全国47都道府県990地点の水道水を採水し、加えて、海外28か国の水道水も採水し比較することで、日本の水道水の水質について地域分布を示した。硬度に着目すると、日本の水道水の硬度の平均は50.9 mg/Lであり、都道府県別に見ると関東地方で高く、北日本で低いといった特徴があった。硬度は原水の水質に由来し、浄水過程や供給栓配水過程で20%の硬度の変動の可能性はあるものの、供給される日々の硬度変動は安定しており、水道管による影響はないことを明らかにした。
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