青色から赤色領域までの種々の特定波長光を照射し、非滅菌下水処理水を利用したヘマトコッカスの優占培養によるアスタキサンチン生産の実現性を評価した。625 nm(赤色)の光波長を照射することで、ヘマトコッカスにおけるアスタキサンチン蓄積を促進することが分かった。また、非滅菌下水処理水を用いたヘマトコッカスの培養においても、625 nm波長を照射することで、増殖した全微細藻類細胞に対するヘマトコッカス細胞が高い割合を維持できることを明らかとし、単位培養液当たり2,000 μg/Lのアスタキサンチン生産を達成した。
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