熱顕熱分離空調システムは消費エネルギー削減の観点から有力な手段として着目されており,既往の研究では通風試験による除湿量評価,数値計算によるローター形状や通風路の最適化を進めてきた.しかし,デシカントローターは連続的に回転しながら吸着と脱着を行うため,除湿再生量は回転に伴って時々刻々と変化し,さらに回転するローター内部の温湿度分布の測定は配線が必要で大型な高精度センサーには困難である. そこで近年発達してきたIoT技術を活用し,IoT小型センサーと無線通信機を活用しローター内部の温湿度分布測定手法を構築すれば,ローター形状や吸着材の違いによるローター運用の最適化が可能になることが期待できる.
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