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2023 年度 研究成果報告書

東アジアの港湾諸都市における建築コンバージョンのデザイン手法と都市文化の継承

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15190
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

角野 渉  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 客員研究員 (30708128)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードコンバージョン / デザイン手法 / 港湾都市 / 都市文化 / 東アジア / 上海 / 釜山 / 台南
研究成果の概要

本研究は東アジアの港湾都市である中国の上海、韓国の釜山、台湾の台南を対象に、建築コンバージョン事例の実態調査に基づき、その既存建築に関する情報や建築コンバージョンにおけるデザイン手法の分析を行うことで、コンバージョン建築がどのように都市文化を継承しているか考察を行った。
その結果、上海では17事例、釜山では9事例、台南では16事例のコンバージョン建築事例を抽出し、現地調査、分析を行い、都市発展史や産業構造などの都市的背景とを重ねて考察することで、都市文化の継承に資するコンバージョンデザインの指標として、歴史意匠性、追憶誘発性、経年性、空間転用性、構造耐久性、という5つの指標により体系化した。

自由記述の分野

歴史・意匠

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、都市を更新する際の都市文化を継承する手段として、従来のスクラップ&ビルドによる刷新ではなく、用途を変えながら継続的に建物を利用し続ける建築コンバージョンに着目したもので、そのデザイン手法を調査・分析したデータの蓄積はこれまでに進んでいるが、そこから都市文化を継承するための5つの価値指標を導き出し、体系化できたことに学術的意義がある。
今後、都市の歴史や文化を継承しながらも建物を更新していくために、良質なコンバージョンデザインの知見が求められている。その都市文化の継承という視点から価値指標を導き出し、体系化する知見が獲得されたことは、今後の都市更新に資する社会的意義を有するものである。

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公開日: 2025-01-30  

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