燃料消費実績報告制度の導入が2019年1月から始まるなど、実運行時の燃費向上が求められている。推進性能の分野では、省エネ付加物などによる推進性能の向上が検討されている。その中で喫水に合わせた最適トリムを取る事による推進性能向上についてはあまり検討されておらず、改善の余地がある。 研究代表者は、弊所の研究にて大型バルクキャリア船で、平水中にて喫水・トリムの変更が馬力に与える影響を調査し、最適なトリムを取ることにより、約1%の馬力改善が達成できる事を確認した。本研究ではその発展として同模型船を用いて、最適トリムでの実海域性能を調査するため波浪中試験を行い、より高度な水槽試験について検討した。
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