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2023 年度 研究成果報告書

ガスエンジン排ガスからのCO2回収技術に関する基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15234
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分24020:船舶海洋工学関連
研究機関国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所

研究代表者

高橋 千織  国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 海上技術安全研究所, 研究員 (40399530)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードCO2回収 / 凝華
研究成果の概要

LNGの利用は水素・アンモニア利用までのブリッジ燃料として注目されているが、従来燃料に比べてCO2削減率は25%程度と見込まれるため、船上でのCO2回収(OCCS)の実現が望まれる。本研究では、経済性や安全性も考慮して、冷却・圧縮によるCO2の凝華を利用する技術をガス燃料船に適用する方法について検討した。ガスエンジンから排出されるCO2の60%回収目標を達成するための回収装置構成のうち、舶用のガスドライヤー等の調査を行ったり、実際に小型発電機用エンジンの排ガスからのCO2回収実験を行って、ドライアイスとして回収できることを確認したが、当初の予定していた凝華プロセスによる試験は実施できなかった。

自由記述の分野

環境分析

研究成果の学術的意義や社会的意義

LNGを利用したガスエンジンはGHG削減のためのブリッジ燃料として注目を集めており、短中期的に利用可能に最も現実的な選択肢と考えられている。ガスエンジンの利用は、大気汚染物質(SOxやブラックカーボンなど)も大幅に削減可能である。ただし、CO2排出率については最大でも25%程度の削減であり、かつCO2の25倍の地球温暖化係数を持つメタンスリップの問題が懸念事項として挙げられている。これらの課題を改善するため、舶用ガスエンジンの排ガスからのCO2、CH4の回収を検討した。本技術により、将来的に大気中CO2と自然エネルギーを利用した合成メタンが普及すれば、ネガティブエミッションも可能である。

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公開日: 2025-01-30  

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