LNGの利用は水素・アンモニア利用までのブリッジ燃料として注目されているが、従来燃料に比べてCO2削減率は25%程度と見込まれるため、船上でのCO2回収(OCCS)の実現が望まれる。本研究では、経済性や安全性も考慮して、冷却・圧縮によるCO2の凝華を利用する技術をガス燃料船に適用する方法について検討した。ガスエンジンから排出されるCO2の60%回収目標を達成するための回収装置構成のうち、舶用のガスドライヤー等の調査を行ったり、実際に小型発電機用エンジンの排ガスからのCO2回収実験を行って、ドライアイスとして回収できることを確認したが、当初の予定していた凝華プロセスによる試験は実施できなかった。
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