異なるカチオンを組み合わせて交互に配列させることで,新たな電子物性を生み出すことを目指した。特に本研究では,K2NiF4型構造およびその類縁構造であるペロブスカイト型構造における、カチオンオーダーやカチオンの組み合わせが生み出す新たな電子状態に着目した物性と機能に関する研究を行った。これらの研究を通して、次の2つの主な発見があった。①(1-x)PbVO3-xBiCoO3における金属間の電荷移動に起因した極性構造制御、② CaMn1-SbxO3における温度変化だけで磁化反転する現象 を発見した。本研究を通じて、元素を巧みに並べることで、新しい電子物性や現象の舞台を作れることを見出した。
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