高炉プロセスの安定で高効率な操業のため、炉内ガス流れに影響を与える軟化・溶融を伴う粒子挙動を解析するためのシミュレーションモデル開発を行った。固体状態および軟化する過程を表現する手法としてADEM(Advanced Discrete Element Method)を、溶融後の融液状態を表現する手法としてSPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)を用い、両者のカップリングモデルを構築した。単一鉱石の溶融挙動を実験的に観察し、シミュレーションで挙動を再現することで構築したモデルの妥当性を検証した。構築したモデルにより、高温荷重下での充填層構造変化の解析が可能になった。
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