これまでに晶析分野でオゾン処理は積極的に活用されてこなかったが、本研究で晶析時のオゾン添加条件によって平均粒径や結晶形状などの結晶特性が変化することを示せた。すなわち、オゾン処理を応用した結晶品質の制御方法の可能性を限定的にではあるが示せた。結晶製品に限らず様々な製品製造に晶析プロセスが利用される。製品品質や製造プロセスに対する要求はより高度になるなか、より幅広く結晶特性を作り分けて制御する結晶製造技術の開発、発展は必須となる。本研究成果は、そのような結晶製造技術の開発に貢献するものであると考える。
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