種々の酸、及び水と異なるプロトンアクセプターにおいてPacked-acid mechanismが起こる条件に及ぼす影響について調査した。量子化学計算によって解析したところ、プロトンアクセプターの共益酸pKaが上がるにつれて、プロトンドナーはより低い酸pKaを用いなければ、プロトンドナー同士の酸相互作用が遠くの水素結合まで及ぼさないことがわかった。並びに、共益酸同士のpKaが高い場合は、共益酸による酸相互作用も小さいことがわかった。すなわち、プロトン受容性(塩基性)が低いプロトンアクセプターを用いた方がよりPacked-acid mechanismが促進されることがわかった。
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