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2020 年度 研究成果報告書

高いプロトン伝導度を持ち、かつ湿度依存性が無い電解質の設計指針の理論的提案・実証

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15351
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分27020:反応工学およびプロセスシステム工学関連
研究機関京都大学

研究代表者

小川 敬也  京都大学, エネルギー科学研究科, 特定助教 (90748550)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードプロトン伝導
研究成果の概要

種々の酸、及び水と異なるプロトンアクセプターにおいてPacked-acid mechanismが起こる条件に及ぼす影響について調査した。量子化学計算によって解析したところ、プロトンアクセプターの共益酸pKaが上がるにつれて、プロトンドナーはより低い酸pKaを用いなければ、プロトンドナー同士の酸相互作用が遠くの水素結合まで及ぼさないことがわかった。並びに、共益酸同士のpKaが高い場合は、共益酸による酸相互作用も小さいことがわかった。すなわち、プロトン受容性(塩基性)が低いプロトンアクセプターを用いた方がよりPacked-acid mechanismが促進されることがわかった。

自由記述の分野

物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、Packed-acid mechanismをより引き起こすために重要な酸・塩基の選定に重要なパラメーターがわかり、Packed-acid mechanismが支配的に起こるプロトン伝導固体材料を開発するための設計指針を得ることができた。一方で、実験的なプロトン伝導度は、溶液の粘度と酸解離度に大きく影響されていることがわかった。また、酸高密度溶液では同位体効果が大きく現れることが実験的に示された。トンネル効果をより引き起こす条件を特定できれば、、通常なら起こり得ない難しい反応も酸・塩基溶液の相互作用に基づくトンネル効果で促進できることが示唆された。

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公開日: 2022-01-27   更新日: 2024-01-30  

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