流量計測に必要な制御されたナノ流路の作製に取り組み、最小で50nmの流路から数1000nmのサイズ制御された流路の加工に成功した。また、従来の加工プロセスにナノ流体実験やナノ電気化学実験を導入するという新しい試みによってナノ電極の作製に成功した。流動電流値と流量値の関係については、50nm流路では我々が過去に測定してきたバルクとは異なる粘度、誘電率、解離定数などの物性値を用いた計算値と実験値がよく一致した。これらの物性値を用いた計算から流動電流値を流量値に校正すると50nm流路1本あたり約30aL/secの流量で流れることが判った。以上から初めてのaL/sec領域での流量計測に成功した。
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