研究課題
若手研究
本研究課題ではイメージセンサの性能限界を超える撮影速度での計測を可能にする,時間超解像ディジタルホログラフィを提案,実証した。等速度で回転する円分度器を用いた原理検証実験により,毎秒10コマでしか撮影できないイメージセンサで,その2倍の速度となる毎秒20コマでのホログラフィック動画像の取得に成功した。この結果より,時間超解像ディジタルホログラフィが有用であることが示された。
光工学
世界最高性能の高速度カメラにも記録速度の限界がある。本研究課題で達成した時間超解像ディジタルホログラフィは,この限界の超越を可能にする画期的な成果である。ホログラフィに基づく計測手法であれば広く適用可能であり,本研究成果によって従来は計測が困難であった対象へもホログラフィを応用できるようになる。ひいては,ホログラフィック3次元動画像計測の実用化を大きく手繰り寄せるものと期待できる。