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2021 年度 研究成果報告書

光アンテナ含有フラーレンナノ粒子の光線力学治療薬としての応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15523
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分32020:機能物性化学関連
研究機関広島大学

研究代表者

杉川 幸太  広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 助教 (60745503)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードフラーレン / ナノ粒子 / 光アンテナ分子 / 光線力学療法 / シクロデキストリン / ホストゲスト化学
研究成果の概要

本研究では光捕集効果を持つアンテナ分子としてポルフィリン誘導体およびフタロシアニン誘導体を含有したフラーレンナノ粒子を合成した。結果、3種類のポルフィリン誘導体および1種類のフタロシアニン誘導体を含有したフラーレンナノ粒子を世界で初めて合成することに成功した。これらのアンテナ分子含有フラーレンナノ粒子はアンテナ分子を含まないフラーレンナノ粒子に比べて、光照射時の一重項酸素発生量が10から31%増大することが明らかになった。さらに、種々のフラーレン誘導体を用いたナノ粒子の合成および金ナノ粒子/フラーレン複合材料の合成にも成功した。

自由記述の分野

超分子化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでにフラーレンナノ粒子を合成する研究は世界各地で行われているが、実用化に向けての道筋は示されていなかった。本研究において、シクロデキストリンと複合化したフラーレンが水中で不安定化しナノ粒子を形成する際に、さまざまな分子を含有することを世界で初めて明らかにした。また、ポルフィリン誘導体はフタロシアニン誘導体を含有したフラーレンナノ粒子は、光照射による一重項酸素発生量が増大することも明らかになった。これらの成果は水中での取り扱いが難しいフラーレンをナノ粒子の形で応用する上で学術的にも産業的にも重要な技術になると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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