本研究では、配位サイトを秩序的に集積した内部空間をもつ超分子錯体として、以下の3つのキレート錯体ユニットの多量体の多核金属錯体を設計・合成し、構造の詳細や反応性について明らかにすることができた。(1) N2キレート配位部位bpyとN2O2キレート配位部位salenをもつ三角形配位子bpytrisalenのNi3核錯体およびPd6核錯体。(2) ヒドロキシ基とホルミル基を有するbpy誘導体とトリアミンのシッフ塩基形成によるケージ型錯体の合成検討。(3) N2Oキレート配位部位papの環状6量体hexapapのAg6核錯体。
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