研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病の理想的治療法の確立は世界規模で喫緊の課題であり、血糖降下薬はその有効な治療手段の一つである。 インスリン抵抗性改善剤は血糖降下薬の一種であるが、骨密度の低下や心不全等の副作用を伴うことから国内承認はpioglitazoneの1例に留まっており, それに加えて膀胱癌のリスクが指摘されている。そこで本問題の解決方針として, 骨密度低下等の副作用を抑える、あるいは副作用を低減した血糖降下薬の開発につながる微量天然物の量的供給を試み、実際の化学合成に成功した。今後これらの天然物を用いた応用研究が進展することが期待される。
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