研究課題
若手研究
マイクロRNAは細胞外小胞によって他の細胞へと輸送されることが知られている。アントシアニジン類の一種であるデルフィニジンが細胞外小胞に含まれるマイクロRNAの発現を変動させたことから、デルフィニジンは細胞外小胞を介してマイクロRNAの輸送に影響を与えることにより、生体調節作用を発揮する可能性を見出した。また、デルフィニジンが培養骨格筋細胞において筋線維型を変換するという新たな機能を明らかにした。
食品科学
アントシアニンおよびアントシアニジンは色素としての研究が主流であり、どのようにして生体調節作用を発揮しているのかという本質的な仕組みは不明な点が多い。デルフィニジンがマイクロRNAの輸送に与える影響と筋線維型変換作用を解明することは、食品の機能性研究において高いインパクトを与えるとともに、新たな機能性食品の開発に貢献できる。