地上部と地下部に塊茎を形成して栄養繁殖するヤムイモの繁殖様式に着目し、ダイジョの塊茎肥大機構について検討した。地下部新芋の肥大は、日長12時間未満の短日条件下で促進することが確認され、これに関与する候補遺伝子を見出した。地上部のムカゴ形成は短日+半湛水条件で促進することが明らかとなり、土壌過湿を地下部で感知することによりムカゴを形成し、光合成産物を転流する機構があることが示唆された。また、塊茎肥大遺伝子の同定に向けて、突然変異の誘発に適した放射線量を決定・照射し、ダイジョ突然変異系統群を作出した。
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