研究課題/領域番号 |
19K15918
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
浜野 充 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (30626586)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 農業教育開発 / 実践的農業教育 / 参加型教育改善手法 / アクションリサーチ / 持続的農業技術 / 地域農業との連携 |
研究成果の概要 |
ネパールでの貧困削減・経済発展に貢献する実践的農業者育成のため、2014年に中等教育に農業課程の導入が始まった。本研究では、山間地、丘陵地、平地の農業高校3校を対象とし、授業方法の視察・相互比較による課題・解決法の抽出、実践・評価を教員が行う参加型アクションリサーチを実施し、生徒への授業方法と知識・技術習得認識についての4段階評価を実施し効果を測定した。 その結果、授業と地域農業の乖離等が共通課題として挙がり、解決策が講じられた。アンケート結果の相関分析から、地域農業調査、新しい農業技術の実践、学んで稼ぐ知識、比較栽培試験など、地域の農業の特徴や立地条件を加味した実習の学習効果が高かった。
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自由記述の分野 |
農村開発
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の調査対象校で導入された授業改善方法の特徴として、相互訪問先の学校や日本の農業高校の授業方法をそのまま取り入れるのではなく、参考にしつつも、教員自身がそれぞれの学校周辺の環境、農業体系や加工業、有機物等資源利用、インフラ整備状況や市場との距離などの立地条件などを加味し、地域で必要とされる人材の育成や地域の農業振興方法を検討したうえで、授業の改善を模索したことにある。その上で導入された授業方法の教育効果が確認されたことから、教員自身が主体的に地域の農業を理解し、持続的な地域振興に資する人材を育てる授業に改善することが実践的な農業教育方法につながると考える。
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