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2020 年度 研究成果報告書

筋幹細胞が自律的に筋線維型を初期決定する分子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15959
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分42010:動物生産科学関連
研究機関九州大学 (2020)
北海道大学 (2019)

研究代表者

鈴木 貴弘  九州大学, 農学研究院, 准教授 (80750877)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード筋幹細胞 / 衛星細胞 / 筋タイプ / 初期決定機構 / 単一筋線維 / 培養基質の弾性率
研究成果の概要

研究者らは、遅筋または速筋由来の筋幹細胞(衛星細胞)が融合して新生筋線維(筋管)を形成する過程で、それぞれ多機能性細胞制御因子semaphorin 3Aまたはnetrin-1を合成して自律的に筋タイプを決定する分子メカニズムの解明を目指している。本研究では、衛星細胞が局在する筋タイプに応じて特性が保持されている可能性と、衛星細胞を取り巻く細胞外環境から受ける物理的刺激による特性獲得の2パターンからアプローチした。その結果、物理刺激(細胞接着面の弾性率)の影響による特性獲得の可能性は低く、衛星細胞が局在していた筋線維の筋タイプに応じて特性を保持するメカニズムの存在が示唆された。

自由記述の分野

筋細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食肉の質を向上させるためには、骨格筋の筋タイプ(遅筋型および速筋型で大別される)を制御する生産方法の開発が求められる。これまでに、筋タイプは成熟した筋線維に接着する運動神経刺激の支配下にあると考えられてきたが、各筋タイプ特異的な筋線維に局在する衛星細胞は自律的に筋管の筋タイプを制御する能力を有することが明らかとなっている。本機構は物理的刺激などの外的要因を受けずに維持される可能性があるため、それぞれの筋タイプに特異的な衛星細胞をターゲットとした筋肥大誘導技術開発によって、容易に筋タイプを変換する新技術開発に繋がることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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