現在、畜産現場では国内未利用資源の有効利用が求められている。フラボノイドはルーメン内で発酵基質として利用され、微生物により宿主動物のエネルギー源へと転換されるため、フラボノイドを含有する未利用植物資源の飼料化が期待される。しかしながら、現段階ではどの種のフラボノイドの分解にどの細菌種が関与しているのかが明確にされておらず、フラボノイド投与がルーメン発酵に与える影響を予測することが困難となっている。本研究成果は、特定のフラボノイドを含む未利用植物資材と、それを効果的に分解する細菌種とを組み合わせた「新規シンバイオティクス」の開発に向けた重要な基盤情報となる。
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