アイメリアは畜産環境において問題となる原虫である。近年、原虫の多くに2本鎖RNA (dsRNA) ウイルスが共生していることが明らかとなった。さらに、共生dsRNAウイルスが存在すると、原虫の宿主に対する病原性が高まるという報告が存在する。本研究では、日本の鶏に寄生するアイメリアにおいてNGSとPCRを用いた解析により鶏アイメリアの共生ウイルスを明らかにすることを目的とした。その結果、ニワトリアイメリアからEimeria共生ウイルス(EBV-1)を初めて検出した。複数農場の疫学解析の結果、EBV-1の陽性率は43%であり、日本の鶏アイメリアにおいてEBV-1が蔓延していることが示唆された。
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