本研究の目的は高血管新生能MSCの分泌因子/転写因子ネットワークを解明することである。具体的にはin vitro評価系を用いて血管新生能の高い細胞株を選出し、発現の高い因子をマイクロアレイ解析により選出する。転写因子群やシグナル関連因子を高血管新生能予測マーカーとして同定し、血管新生機能の検証を行う。当研究室の先行研究において、虚血状態の際にIGFやVEGFリガンドを介したPI3K/AKTシグナルが抑制されている可能性が示唆されていた。そこで高血管新生能予測マーカー候補とPI3K/AKTシグナル関連因子の関連について検証を進める。また過剰発現や機能欠損実験を行い、血管新生能への影響を検証する。
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