研究課題
若手研究
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は生まれつきの難治性疾患である。近年、新しい治療法が開発されたものの、理論的には正しくても、全く効果のない人もいる。そこで本研究では、細胞死に着目した基礎研究を行い、第一選択肢となる治療法への布石を発見することを試みた。申請者は、本研究において、DMDではアポトーシスとネクロトーシスの2つの細胞死経路が働いて、野生型筋肉細胞に比べて大きく細胞死を促進していることを生化学的に解明した。
細胞生物学
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は生まれつきの難治性疾患であり、難病であるがゆえ、治療法開発が進まなかった。近年開発された治療法についても、理論的には正しくても効果のない人も大勢いる。本研究では、細胞普遍的な経路である細胞死に着目し、DMDでは通常の筋肉細胞よりもより激しく細胞死が起こることを示唆する結果を得た。報告の少ない細胞死とDMDの関係性を生化学的に検証した本研究は、将来の細胞死に着目したDMD治療薬研究の参考になる可能性が期待される。