熱ショック応答は生物が持つ過剰な温度負荷に対する防御機構である。地球上では地域ごとに様々な温度環境が存在する。そして、生物はこれらの温度環境に適応して生育している。そのため、熱ショック応答が惹起される温度が生育環境ごとに異なる可能性がある。本研究では、熱ショック応答の制御因子の一つである熱ショック転写因子(HSF)1に着目し、メダカをモデルとしてより低温な環境に生育するヒラメを比較対象として用いてHSF1の温度特性を解析することを目的とした。実際に、メダカとヒラメのhsf1遺伝子をクローニングし、その温度特性を解析する評価系の構築を進めた。
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