研究課題
若手研究
オートファゴソーム形成に必須のAtg2は脂質輸送活性を持っており、小胞体からオートファゴソーム膜へと脂質を供給していると考えられている。Atg2は常に小胞体と結合しているわけではないため、オートファゴソーム形成時にのみ小胞体と結合できるようになると予想される。しかしAtg2と小胞体との相互作用の制御機構はまだ良くわかっていなかった。本研究ではオートファゴソーム形成の場でAtg2がリン酸化されることで小胞体と相互作用できるようになることを示唆する結果を得た。
分子細胞生物学
これまでにオートファゴソーム形成に必須のタンパク質の個々の機能は明らかとなりつつある。しかし、それらの機能がどのようにして制御されているのか、また、これらタンパク質群がどのように協調的に働いているかなど、まだ多くの疑問が残されており、オートファゴソーム形成の完全なる理解には至っていない。本研究ではオートファゴソーム形成に必須のAtg2の機能制御機構に関する知見を得た。本研究での結果を基に研究を進めることで、オートファゴソーム形成機構のさらなる理解につながると期待できる。