研究成果の概要 |
本研究では、睡眠覚醒を制御する分子群を同定するために、ハイスループットな睡眠評価系の構築および、分子摂動系の構築を目指した。その結果、カルシウムシグナルのモニターにより、培養神経細胞での安定な神経活動の検出に成功し、睡眠評価系構築の下地が整備できた。さらに、分子摂動系では、リン酸化酵素の一つカルシウムカルモジュリン依存性プロテインキナーゼ(CaMKII)に注目し、この分子活性への摂動を通じ、睡眠制御システムの一部を明らかにすることができた (Tone et al, PLOS Biology, 2022)。
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