研究成果の概要 |
大腸がんの薬効予測の開発に向け、高分解能な分画法を構築し、従来よりリン酸化サイトの同定数が1.2倍向上した。次に35種類の大腸がん細胞のプロテオームおよびリン酸化プロテオームを行い、各細胞株で、8,800タンパク質、3万リン酸化サイトを定量することができた。また検出の難しいリン酸チロシンも1,500サイト定量することができ、薬効予測に有用な高深度のデータ取得に成功した。リン酸化サイトの定量値から、キナーゼ活性予測を行い、114個のキナーゼ活性プロファイルが得られ、各細胞のプロファイルの特徴はCDK1、CDK2、SRC、EGFR、METのキナーゼ活性が代表していることが示唆された。
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