オートファジーの生体における重要性は,関連分子を欠損したマウスの解析からも明らかであるが,実際に生体の『いつ,どこで活性化されているのか?』,『どのような生命現象に貢献しているのか?』はほとんど未解明のままである.これらの学術的問いの解明には,生体内におけるオートファジー活性の簡便な可視化が課題であった.本研究では,遺伝子導入を必要とせず,オートファジー活性を特異的に感度よく検出できる試薬(蛍光プローブ)の開発に成功した.また,開発したプローブが生体内のオートファジー活性を実際に可視化・検出できることを示した.
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