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2021 年度 研究成果報告書

MafB遺伝子が制御する心臓神経堤細胞の分化運命決定機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16143
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

松花 沙織  神戸大学, 理学研究科, 助教 (70767251)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード心臓神経堤細胞 / 心臓発生 / MafB / 遺伝子発現制御機構
研究成果の概要

心臓神経堤細胞は耳胞から第3体節に位置する神経堤領域から生じ、心臓流出路などの心臓形成に貢献する。心臓神経堤細胞は他の神経堤細胞とは異なる特有の分化運命決定機構をもつと考えられているが、その機構は未だ不明である。
転写因子MafBは心臓神経堤細胞特異的に発現し、心臓神経堤細胞の形成に必須な役割を持つ。本研究ではMafB遺伝子の発現調節領域を、ニワトリゲノムにおいて同定・単離した。その制御領域を用いたレポーター遺伝子を作成し、ニワトリ胚内で神経堤細胞の中でも心臓神経堤細胞だけを標識することに成功した。これにより、心臓神経堤細胞の形成初期から移動までの過程を追跡し、その動態を明らかにする結果を得た。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心臓神経堤細胞の欠損や分化異常は先天性心疾患を引き起こすことが報告されており、心臓神経堤細胞は心臓循環器形成・維持において重要な細胞群である。本研究では、ニワトリゲノムにおいて心臓神経堤細胞特異的に発現するMafB遺伝子の発現調節領域を同定した。この領域は、レポーター遺伝子として利用することで心臓神経堤細胞の追跡・分布を明らかにするだけでなく、心臓神経堤細胞除去実験に応用することができ、心疾患発症機序を再現するモデル胚作成の有用なツールとなる。心臓神経堤細胞に関連した先天性心疾患を引き起こす作用機序の解明やその治療法の確立に貢献できる。

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公開日: 2023-01-30  

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