研究成果の概要 |
近年、エピジェネティックな多様性の重要性が示唆されているが、脳の個性との関連性についてはまだ不明な点が多い。そこで本研究では、自然な動画を視聴中の双生児を対象に、機能的磁気共鳴画像法を用いた脳活動計測と、全脳レベルのマルチボクセルの活動パターン解析を行った。その結果、自然な視聴覚情報の脳内表現において、皮質と皮質下を含めた広範囲の脳領域が遺伝的影響を受けていることが示唆され、査読前論文として発表した (Nishida, Toyoda et al., 2021, Research Square)。DNAメチル化や塩基多型のデータ収集も進めており、関連性についての解析は今後の課題である。
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