研究課題/領域番号 |
19K16226
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 総合研究大学院大学 (2019, 2022) 東京大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
長谷 和子 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 客員研究員 (40756433)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 両生類 / 集団生活 / 社会性 / 発達 / 個体間相互作用 / 種内関係 / 血縁認識 |
研究成果の概要 |
本研究課題は4年間に渡り、ヤマアカガエル(Rana ornativentris)、ニホンヒキガエル(Bufo japonicus)、そしてミヤコヒキガエル(Bufo gargarizans miyakonis)を対象に、集団生活が個体の発達に及ぼす影響について、個体間相互作用の違いに注目した研究を実施した。 R. ornativentirisは血縁者識別とサイズ識別の両方が重要な上に可塑性もあること、B. japonicusでは水環境による群れのリスクを、B. g. gargariozansは群サイズ(数量)を認識することを発見した。
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自由記述の分野 |
進化行動生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微生物からヒトまで、「群れ」は多くの生物種で観察されるが、どんな相手と群れるのか、社会的選好性についての基本的な法則性の理解は進んでいない。「誰を仲間にすべきか」は人間社会においても大きな問題である。本研究は、両生類の幼生を対象に、群れを作る際のルールと学習の影響を調べることで、「集団生活の維持メカニズム」について学術的に新たな知見を提供した。社会的にも、「仲間とはなにか」「私たちはなぜ集団を作るのか」という一般的な問いに対し一つの見解を提供する意味において、その意義は大きいと考えられる。
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