研究課題
若手研究
(1)タンパク質のアルギニンメチル化酵素の一つであるCARM1が発達期のオリゴデンドロサイト、特に髄鞘形成期をピークに発達期に高く発現することを見出した。(2)CARM1の機能抑制によってオリゴデンドロサイトの分裂や分化が低下することを見出した。それに伴ってCARM1の機能抑制によってオリゴデンドロサイトで機能する遺伝子の発現が低下していることを見出した。(3)CARM1の機能抑制によってオリゴデンドロサイトの分化抑制および神経軸索への髄鞘形成が顕著に低下することが明らかとなった。
脳発達
本研究によってアルギニンメチル化酵素の1つであるCARM1が発達期オリゴデンドロサイトの分化・成熟に重要なことが始めて明らかとなった。オリゴデンドロサイトの機能制御を担う新たな遺伝子を見出したものであり、今後、脳内のアルギニンメチル化タンパク質の重要性を理解する上で重要な知見となる。