LGI3遺伝子変異と知的障害発症との関連性から、LGI3タンパク質の生理的な役割を明らかにすることは大変重要である。本研究で得られたLGI3の詳細な脳内局在や結合タンパク質等の情報は、その機能を理解するための有用な知見であり、LGI3の機能不全が引き起こす病態を明らかにするための基礎となる研究成果である。また、ファミリータンパク質LGI1の受容体であるADAM22遺伝子変異と知的障害を含む重度の脳症発症との関連性についても研究を行い、ADAM22遺伝子変異が様々な機序でタンパク質機能不全を引き起こし、疾患発症に寄与する可能性を報告した。
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