研究課題
若手研究
本研究では、プロスタグランジン(PG)受容体欠損ゼブラフィッシュ系統の網羅的解析を行い、PGE2-EP3受容体経路が静脈内皮細胞におけるリンパ管分化因子の発現誘導を介してリンパ管分化を促進していることを明らかにした。また、腎発生、性腺発生に重要な受容体経路も見出しており、現在、詳細な解析を行なっている。さらに、PGと類縁の脂質メディエーターが器官再生に関与している可能性を見出し、現在、責任受容体の同定、生化学的性状解析を進めている。
生化学、分子生物学、発生生物学、薬学、再生医療学
本研究は、これまでほとんど明らかにされていなかったPGの初期発生作用の分子機構を解明したものであり、学術的意義が大きい。本研究は、NSAIDsの適正使用や脂質メディエーターを用いた再生医療の基盤となるものであり、社会的意義も大きいと考えられる。