母乳には多種多様な生理活性物質が含まれ、直接的または間接的に新生児の成熟に関与する。近年、母乳の新規タンパク質が数多く発見されているが、アデノシンをイノシンに非可逆的に脱アミノ化する酵素群として知られるアデノシンデアミナーゼ(ADA)アイソザイムは網羅的解析から同定されていない。本研究では、ADAの既知の化学的性質を利用して得た乳清粗精製サンプルの半定量的解析により、乳清中のADA1、ADA2をそれぞれ検出し、ADAアイソザイム別の酵素活性測定法により産後1週間におけるADAの活性変化を明らかにした。
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