メタボリックシンドロームの発症およびその進行は、Toll様受容体(Toll-like receptor: TLR)などの自然免疫受容体を介した慢性炎症によって生じる。本研究課題では、1) 血清中や脂肪組織に存在するスフィンゴ糖脂質であるガングリオシドGM3が、TLR4の生体内リガンド・モジュレーターとして作用すること、2) その結果としてメタボリックシンドロームにおける慢性炎症が生じる可能性、3) その生理活性がアシル鎖構造によって制御されていること、について、その分子メカニズムを明らかにした。
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