最近、抗がん薬として免疫チェックポイント阻害薬(ICI:Immune Checkpoint Inhibitor)が注目されている。ICIはがん患者の余命を劇的に延長させることがあり、肺癌や腎癌など多くのがん種で使用されている。一方、ICI治療の問題点として、①効く患者と効かない患者が存在する、②特徴的な免疫関連副作用が発現する、③薬価が極めて高額であるといった問題がある。よって、これらの問題を解決する手段として、ICIの個別化投与法の確立が急務である。本研究成果に基づき臨床研究を進めることで、ICIのより効果的かつ経済的な使用を実現できる可能性がある。
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