研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸器慢性炎症はCF病態増悪の根本的な原因であり, EPHA2は病態進行を遅延させる治療法の有用な治療標的になり得る. またCFTR機能異常はCFのみならず感染性呼吸器疾患やCOPDにおいても報告されており, 種々の呼吸器炎症病態に本課題で見出された機構が関与している可能性がある. 今後, EPHA2を標的とした炎症抑制薬の評価を行なうことで, 様々な呼吸器炎症における有効性を明らかにできると考える. また, 本課題中に開発したEPH-EFN結合性評価法を応用することで網羅的な生細胞での結合試験法の確立にも至り, 幅広い疾患におけるEPH受容体の重要性を議論するための基盤構築も成し得た.
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