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2020 年度 研究成果報告書

炎症性γδT細胞の分化機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16602
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関東京大学

研究代表者

室 龍之介  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特別研究員 (80761262)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードgdT / Syk / Lck / IL-17
研究成果の概要

研究代表者は以前、IL-17産生型gdT(gd17)細胞の分化にチロシンキナーゼであるSykが必須であることを見出した。本研究課題では、リンパ球系列特異的にSykを欠損する(Syk cKO)マウスを作成し、成体マウスにおけるSykの役割を調査すると共に、Sykの活性に関与しうるSrc family kinase(SFK)の同定を目的とした。Syk cKOマウスでは、gdTCRシグナル伝達が障害され、全身性にgdT17細胞を欠損していた。SFKの一つであるLck を欠損するマウスでは、Syk cKOマウスと酷似した表現型が認められた。よって、LckがSykの活性化に関与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究にて、研究代表者らは、新生仔だけでなく、成体期においてもgdT細胞の分化にSykが重要な役割を果たしていることを見出した。また、本研究により、LckがSykの活性化に関わることが示唆された。一方で、我々の結果は、BlkというSFKはgdT17細胞の分化に不要であることを示しており、過去の報告とは異なっている。gdT細胞におけるBlkの役割を再議論する必要があり、検証を継続しなければならない。本研究成果から、SykやLckを標的とすることで、炎症性gdT細胞を人為的に制御できる可能性があり、炎症性疾患の治療法確立に繋がる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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