研究課題
若手研究
Tissue Microarrayを用いた検討にて、前立腺間質エストロゲン受容体発現と進行前立腺癌化学内分泌療法抵抗生の関連は軽度であることが示唆された。正常前立腺間質細胞は前立腺癌細胞のMIC-1上昇を介し,IL-6およびIL-8などのサイトカイン分泌が制御されている可能性が示唆された。前立腺間質細胞は前立腺周囲脂肪および前立腺癌との交互作用でサイトカイン分泌が上昇し,さらに本機序は前立腺癌内のMIC-1の発現に制御されている可能性が示唆された。
前立腺癌
近年日本人において前立腺癌は著しい増加を示している。進行性前立腺癌には内分泌治療が有効であるが、いずれ内分泌抵抗性前立腺癌となり死に至る。我々はpilot 研究で,術前無治療や術前内分泌療法に比べ化学内分泌療法施行後の前立腺癌組織では間質エストロゲン受容体が高発現していることを見出している。前立腺間質エストロゲン受容体およびその下流シグナルであるサイトカインの関連を調べることにより化学内分泌抵抗性前立腺癌の発生機序解明および治療法発明につながる。