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2021 年度 研究成果報告書

ビックデータ解析を応用した乳腺化生癌に対する新規治療標的分子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 19K16715
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

山下 美智子  愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (10809247)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード乳癌 / トリプルネガティブ乳癌 / 化生癌 / バイオインフォマティクス / CAPS1
研究成果の概要

一般型の乳癌においては遺伝子発現プロファイルに基づくサブタイプ分類による個別化治療により治療成績が向上しているが、特殊型乳癌の一つである化生癌では、有効な治療法がなく、その恩恵が全く得られていない。
我々は化生癌の遺伝子発現プロファイルに着目し、ビックデータを用いた解析を駆使して新規治療標的候補遺伝子としてCAPS1を同定した。CAPS1は正常乳腺組織と比較して乳癌組織で有意に発現が高く、トリプルネガティブ乳癌においてCAPS1高発現群は予後不良であることを見出した。また、乳癌細胞株を用いた解析により、乳癌細胞の増殖、遊走、浸潤にCAPS1が深く関与していることを明らかにした。

自由記述の分野

乳癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

軟骨化生を伴う乳癌は稀な乳癌であるが、国内外を含めて有効な治療が確立されていない。他のサブタイプの乳癌の治療が発展していく中、化生癌の治療法開発は取り残された課題であり、CAPS1の同定は新規治療法開発に向けた端緒となる可能性があり、その意義は大きい。
がんゲノム医療が国内で急速に普及してきており、今後、ビックデータを臨床現場に応用する手法が必要とされている。このことから、本研究により化生癌を含むトリプルネガティブ乳癌のトランスクリプトーム解析を用いた新規治療法の開発は、今後のゲノム医療時代の治療開発の一つの道筋を示すことにもつなげることができると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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